お墓がいらない「樹木葬」って何? メリットや費用相場を解説!

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お墓がいらない「樹木葬」って何? メリットや費用相場を解説!

時代の変化に伴い、お墓はいらないと考える人が増えています。そのような中、墓石を建てない埋葬方法として樹木葬に注目が集まっています。そこで今回は、お墓がいらない樹木葬についてさまざまな面から解説していきます。樹木葬のメリットや費用の全国的な相場などもご紹介します。

お墓がいらない樹木葬とは

お墓がいらない樹木葬とはどのような埋葬方法なのでしょうか。

これまでのお墓ではご遺骨を埋葬する場所とご供養するための標(しるし)として、石でできた墓標を建てるのが一般的でした。

しかし、樹木葬は樹木や草花が墓標となるため、墓石を建てる必要はありません。

また、これまでのお墓は代々引き継がれていくものでしたが、樹木葬でのお墓は原則的に一代限りです。

樹木葬は永代供養となっていて、後継者を決める必要がありません。

子どもがいない方や、子どもにお墓の負担をかけたくないという方を中心に、樹木葬を選ぶ方が増えています。


そして、ご遺骨が年月を経るうちに自然に還ることができるという考えから、樹木葬は自然志向の方に多く選択されています。

樹木葬のメリット・デメリット

メリット

費用が安い

一般に墓石の購入費用は墓石代と工事代を合わせて約100万円から300万円が平均とされています(2014年全優石アンケート調査より)。

そして墓石のお墓では、このほかに土地代となる永代使用料がかかります。

しかし、樹木葬では墓石を建てる必要がないため、こういった墓石代や工事代が一切かかりません。

樹木葬は墓石にまつわる費用が一切かからないため、従来のお墓と比べると費用がかなり安くなります。

経済的な負担が軽く済むことは樹木葬の大きなメリットです。

相続する必要がない

これまでのお墓は承継者を決めて子や孫の代に引き継いでいくものでしたが、樹木葬の墓地ではほとんどの場合一代限りとなっています。

また、樹木葬には永代供養がついているため、お墓の管理などで負担をかけたくないという方にも樹木葬は適しています。


代々お墓を相続する必要がないことも樹木葬の大きなメリットです。

自然にやさしい

樹木葬は一般的なお墓とは違い、木や草花を墓標としてご遺骨を埋葬します。

ご遺骨は粉状にして埋葬したり、土に分解される特殊な袋に入れたりして埋葬する方法があり、長い年月をかけてご遺骨は土に還っていきます。

そのため樹木葬は自然にやさしい埋葬の方法と言えます。

自然にやさしい埋葬方法であることから、樹木葬は別名で自然葬と呼ばれることもあります。

自然のなかを終の住処かにしたい、最後は土に還りたいといった自然志向の方からも樹木葬が支持されています。

デメリット

埋葬できる場所が限られている

自然に還る葬送方法として人気を集める樹木葬ですが、埋葬できる場所は限られています。

樹木葬の墓地として埋葬できる場所は墓地埋葬法という法律に基づいて限られています。

樹木葬の墓地は広い面積を必要とするため主に郊外にあります。お墓がお住まいの地域から遠い立地になってしまうことはデメリットといえます。

埋葬後にご遺骨を取り出せない

樹木葬ではパウダー状に粉骨したご遺骨を直接土に撒き、埋葬します。

あるいはご遺骨を土に分解されやすい布や紙の袋に入れて埋葬します。

このように樹木葬では、ほとんどの場合お一人ずつの骨壺を使いません

骨壺を使っていれば埋葬後にご遺骨を取り出せますが、樹木葬の場合ではいったん埋葬した後はご遺骨を取り出す改葬は困難となります。

自分で手入れすることができない

墓地によっては墓標となる木や草花をご自分で選ぶことができます。

墓標の木はシンボルツリーと呼ばれ、サクラやハナミズキ、モミジなどがよく選ばれています。

しかし、それらの樹木が大きく育ってしまうと、ご自分やご家族の方が手入れをすることは難しくなってしまいます。

樹木の手入れは運営管理者の側で行われます。

墓石を建てる従来のお墓と異なり、こまめに出かけて掃除や手入れをすることはなかなかできません。

樹木葬の種類と費用

樹木葬はその立地条件によって、公園型・都市型・里山型の3つの種類に分かれます。

そこで、ここでは樹木葬の種類と費用についてみていきます。

種類別の費用相場

公園型・都市型

樹木葬ができる墓地のなかでも、特に増えているのが公園型・都市型と呼ばれるタイプです。

都市に比較的近い立地が特徴です。

樹木葬の墓地では、お一人のご遺骨につき一本の樹木を植える場合と、一本の樹木の周りに複数の方のご遺骨を埋葬する場合があります。

公園型・都市型は山あいに位置する樹木葬と比べて墓地の面積に限りがあります。

一本の樹木を墓標として複数のご遺骨を埋葬する方法が多いといえます。

公園型・都市型の樹木葬では約20万円〜80万円が全国的な相場です。

大都市に近いほど費用が高い傾向にあります。

また、公園型・都市型の樹木葬では亡くなった方のお名前を彫った石のプレートを設置することもあります。

その場合は石の代金と設置工事代がかかります。

里山型

里山型では自然のなかに樹木葬の墓地が設けられています。

緩やかな山の斜面をそのまま利用して墓地としたものや静かな山あいの立地の墓地などです。

里山型の樹木葬は約5万円〜20万円が全国的な相場です。

樹木葬にかかる費用内訳

お墓選びは一生に一度の買い物です。

墓石を建てるお墓に比べて樹木葬では費用が安くすみますが、十分に納得したうえで支払いを行いたいものです。


ここでは、樹木葬にかかる費用内訳について、費用の項目を一つずつご説明します

  • 永代使用料
    ご遺骨を埋葬してシンボルツリーを植える土地を永代にわたって使用できる代金です。
    土地の所有者は墓地や霊園ですが、その土地を借りて使用することができます。
  • 永代供養料
    樹木葬のお墓に承継者は必要ありません。
    一代限りのお墓ですが、永代にわたってご供養してもらえるため安心です。
    そのための費用が永代供養料です。
    納骨のための費用はシンボルツリーを植える費用もこちらに含まれます。
  • 管理費
    樹木葬の墓地の共有部分を維持管理するための費用です。
    樹木葬の契約の際に一括して支払う場合と年間管理費として一年ごとに支払う場合があります。

樹木葬の契約までの流れ

樹木葬の墓地を選ぶときはまずいくつかの候補を選んでからご自身に最も合った墓地を決めるとよいでしょう。

前もって手続きの流れを知っておくと、契約をスムーズにすませることができます。


そこで、樹木葬の契約までの流れをご説明します。

①樹木葬を扱っている墓地を探す。

②資料請求をする。

③見学をする。

④見積もり・手続きの詳細を確認する。

⑤契約をする。

⑥納骨をする。

まとめ

お墓がいらない樹木葬についてさまざまな面から詳しく解説してきました。

本記事では、以下の点をポイントに説明しました。

    • 樹木葬とは墓石の代わりに樹木や草花を墓標としてご遺骨を埋葬する方法である
    • 樹木葬は原則的に一代限りで承継者は必要なく、永代供養がついている
    • 樹木葬のメリットは、費用が安い、相続する必要がない、自然にやさしいの3点である
    • デメリットは、埋葬できる場所が限られている、埋葬後にご遺骨を取り出せない、自分で手入れをすることができないの3点である
    • 公園型・都市型の樹木葬での費用の相場は約20万円から80万円、里山型の樹木葬での相場は約5万円から20万円である
    • 樹木葬にかかる費用内訳として、永代使用料・永代供養料・管理費がある
    • 樹木葬の契約は、資料請求、現地の見学、見積もりと手続きの確認、契約書の記入と費用の支払い、納骨をするといった流れで行われる

    子どもや孫にお墓を維持管理していく負担をかけたくないという方、あるいはお墓の承継についての心配を抱えたくないという方に樹木葬はおすすめの埋葬方法です。

    樹木葬のメリットとデメリットを理解したうえで具体的に検討すれば、より納得したご自分らしい墓地選びが可能となります。

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