一周忌のお返しに添える礼状の書きかたは?例文もご紹介します

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一周忌のお返しに添える礼状の書きかたは?例文もご紹介します

一周忌ではお供えを頂くため、お返しをする際に礼状を添えます。礼状の書きかたには、昔ながらのマナーが多くありますので注意が必要です。今回の記事では、一周忌のお返しに添える礼状の書きかたについてのポイントや、送る相手に合わせた例文を紹介していきます。

一周忌の礼状の書きかた

一周忌の礼状は、参列してくださった方への感謝の気持ちを表すためのものです。

そのため法要の当日に、頂いたお供えへのお返しの品と一緒に渡します。

一周忌には欠席していてもお供えを贈ってくださった方には、それにふさわしいお返しと礼状を一緒に送ります。

弔事の礼状には昔ながらの風習やマナーが多くありますので、まず基本的な書きかたからご紹介します。

礼状とは?

本来なら一周忌では、参列してくださった方へ向けて、お一人ずつに施主が挨拶をします。

しかし時間がかかってしまうために、お礼の挨拶を礼状にして渡す風習となりました。

仕事関係など遺族とは面識のない方が一周忌に来られる場合にも重宝します。

ポイントとして覚えておきたいのが、欠席されても香典や供物を贈ってきてくれた方へも、礼状を書くことです。

お供えのお返しの品を送る際に、礼状を同封しましょう。

文の内容や構成

礼状の内容は、まず誰の一周忌なのかを書くところから始めます。

手紙のマナーとされている季節の挨拶は、一周忌の礼状では省略します。

次に、一周忌へ参列してくださったことへの感謝を述べます。

そして本来なら、お一人ずつに施主が挨拶しなければならないことを、礼状の書面での挨拶に代えていることを伝えます。

最後には必ず一周忌当日の日付を入れましょう。

拝啓や敬具という頭語・結語は、省略しても使用してもどちらでもマナー違反ではありません。

頭語・結語を使いたい場合は、拝啓だけを書いて敬具が抜けているのは失礼になりますので、両方使いましょう。

礼状の書きかたのマナー

一周忌の礼状の基本的な書きかたを紹介したところで、次は具体的な書きかたのマナーや注意すべきポイントについて、説明していきます。

通常の手紙のマナーとは違うところが多いため、礼状を書く際にはよく確認しましょう。

句読点や重ね言葉といった、文章の書きかたについての独特なマナーがありますので、礼状を書く際には注意が必要です。

句読点は使ってはいけない

礼状の特徴として、基本的に句読点は使いません。

しかし読点は、文が長くなって読みにくくなってしまうようなら、途中で入れても構いません。

その場合でも多用しないように気をつけましょう。

これは昔からの礼状での決まり事です。

昔は現代のように文章を書くときに句読点を使う風習がなかったため、礼状ではそのままの風習がずっと続いているのです。

句読点を使うことが普通になった現代になってからも、句読点は物事を止める意味合いを持つとして、弔事の礼状では避けらてきました。

読みやすさを考えて読点は多少使われますが、句点は使ってはならないとされています。

繰り返し言葉を使ってはいけない

礼状を書く際に一番気をつけなければいけないポイントは、繰り返し言葉です。

弔事では「重ね言葉」として嫌われているため、繰り返しの言葉は使いません。

例として「重ね重ね」「次々」「度々」などは、お礼を述べる際に使ってしまいがちです。

しかし、次の不幸を重ねてしまうと縁起が悪いため、使わないよう注意して文章を書きましょう。

書く側にまったくそのつもりがなくても、弔事の慣習でもあり、受け取る側の問題でもあるので、使わないようにするのが一番です。

礼状は縦書きで書く

昔から日本の文章は、自分で墨をすり筆で書いていました。

そのため、筆書きに適した縦書きで礼状を書く風習があり、手書きでも印刷でも縦書きにするのがマナーとなっています。

特にご年配の方が多くいらっしゃる場合は、昔ながらのマナーに沿って縦書きで礼状を書きましょう。

大人数に礼状を用意する場合は、参列予定の人数よりも少し多い枚数を注文しておくようにするのがポイントです。

会社関係の一周忌の場合は特に、他の参列者の方に誘われて急に来られる方もいらっしゃるため、当日に枚数が足りないと慌てずにすみます。

もし礼状の枚数が足りなくなれば、すぐに手書きで用意しましょう。

礼状は手書きのほうがいいの?

礼状は感謝の気持ちを伝えるものですので、より丁寧に感謝を伝えたい場合には、手書きで書くことをおすすめします。

時間がなかったり人数が多い場合もあるため、印刷された礼状でも失礼にはなりません。




一周忌に参列されるのが少人数の場合であれば、印刷で用意するよりも手書きのほうがかえって手間もかかりません。

会社関係での法要では一周忌に集まる人数が多いため、どうしても印刷になりますが、これもマナー違反ではありません。

故人をどのように呼ぶか

一周忌の礼状には、最初に故人の名前を書きます。

その際に故人をどのように呼ぶかは、施主から見た関係で故人との続柄を当てはめます

たとえば自分の祖父であれば「亡祖父」となり、その後ろに名前を書き、「儀」と添えます。

仕事上での関係者が多く集まる一周忌で施主を務めるならば「弊社会長」などと役職を書き、続けて「 故 ○○(名前)儀」と書きます。

親族の場合は「亡○○」、仕事の関係者という立場なら「故」、というようにどちらかを使い分けましょう。

名前の後ろに「儀」とつけるのは、どちらの場合でも共通です。

「逝去」は敬語のため身内である施主は使いませんので、注意しましょう。

一周忌の礼状を送るときの注意点

誰に送ればいいか

基本的には一周忌へ参列してくださる全員に送りますが、親族へは送らないとする地域もあります。

これは必ず前もって確認しておきましょう。

必ず送る相手は、一周忌のために来ていただく故人の友人や知人などの関係者です。

一周忌に招待していても参列できなかった方で、香典や供物を贈ってこられた方へも、お返しの品と一緒に礼状を送ります。

欠席された方へ送る場合は、礼状の文章の内容も少し変わります。

差し出し人を書く必要はあるのか

誰からの礼状なのかをはっきりさせるために、礼状には施主の名前を書きます

家族や会社の関係者の名前も書き連ねる場合は、左横に「一同」と添えましょう。

たとえば親族の場合は「親族一同」、会社関係の場合は「○○会社一同」となります。

一周忌当日の日付や住所も忘れずに記入しましょう。

一周忌の礼状の例文

それでは、一周忌の礼状にはどのように書けばいいのか、ケース毎に例文を挙げてみましょう。

礼状の基本的な書きかたとして、文章は縦書きで書きます。

どちらのケースでも、主な内容と構成は変わりません。

季節の挨拶は省略し、拝啓および敬具は使用してもしなくても構いません。

一周忌に参列してもらった場合

拝啓

本日は 亡祖父 故○○(名前)儀 の一周忌法要に際しまして

御多用中にもかかわらず御参列賜りまして深く御礼申し上げます

お陰をもちまして一周忌法要を滞りなく済ませることができました

早速拝眉の上御礼申し上げるべきところではございますが、略儀ながら書中をもちまして心より御礼申し上げます

敬具

平成○年○月○日(一周忌当日の日付)

住所を記入

施主名(フルネーム)

親族一同

一周忌を欠席してお供え物をいただいた場合

拝啓

この度は 亡祖父 故○○(名前)儀 一周忌法要に際しまして

御繁盛中にもかかわらず御鄭重なる御厚志を賜りまして、心より厚く御礼申し上げます

お陰をもちまして一周忌法要を滞りなく済ませることができました

ご厚情に感謝いたしますとともに、今後も変わらぬご厚誼をお願い申し上げます

早速拝謁して御礼申し上げるところではございますが、略儀ながら書中をもちまして深く御礼申し上げます

敬具

平成○年○月○日(一周忌当日の日付)

住所を記入

施主名(フルネーム)

親族一同

まとめ

今回は、一周忌のお返しの礼状について説明しましたが、いかがでしたか?

この記事の内容をまとめると以下のようになります。

  • お供えのお返しには礼状を添えるのがマナーである。一周忌に参列してくださった方への感謝を書面で述べるものだが、欠席されてもお供えを贈ってくださった方へも書く
  • 礼状の書きかたの注意点は、句読点や繰り返し言葉を使わないこと。手書きでも印刷でも必ず縦書きにすること。故人の呼びかたは施主との関係によって決まる。日付と差出人を忘れずに書く
  • 礼状の例文は、一周忌に参列してくださった方への例文と、欠席してもお供えを贈ってくださった方への例文と、二通りのケースがある。基本はだいたい同じだが、内容が少し変わるので注意する

一周忌の礼状の書きかたは、昔ながらの慣習によるところが大きいため、ポイントを押さえて書くことが大事です。

今回の記事をお読みになり、一周忌の礼状の書きかたについて参考にしていただけたら幸いです。

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