ペットが亡くなったら土葬してもよい?方法や注意点について解説します

  • twitter
  • facebook
  • line
ペットが亡くなったら土葬してもよい?方法や注意点について解説します

歳をとっても、病気になっても、ペットは愛くるしい姿をしていますね。「その姿のまま埋葬したい」「火葬するのはしのびない」と考える方もいるでしょう。昨今ではペットの葬送方法もたくさんあります。その中で土葬を選ぶのなら、予備知識が必要です。今回は、ペットの土葬について以下の点を中心にして解説していきます。

ペットを土葬してもよいの?

亡くなったペットのからだは、飼い主にとっては『大切な家族の遺体』です。

「亡くなっても愛らしいその姿のまま、思い出の場所に埋めてあげたい」と思われる方もいるでしょう。

ですが、他人にとっては『動物の死体』です。

ペットは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第1項、第2項」により、「一般廃棄物」として位置づけられています。

つまり、一般的には「ゴミ」なのです。

たとえ誰かのペットであっても、他人にとってはただの動物の死体ですから、それが好ましく思えることはないでしょう。

ペットを土葬するには、法律に抵触しないように気をつけなくてはいけません。

法律的には大丈夫?

他人の土地や公共の場に埋めることは、軽犯罪法(1条27号)に抵触します。

法律に定められている、「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物または廃物を棄てた者」という部分に該当します。

ゴミの不法投棄と同じ、犯罪ですね。

ただし、自分の土地に埋める分には、法律には抵触しません。

私有地であれば、「公共の利益に反する」ことにはならないからです。

どの場所なら土葬できる?

「公共の利益に反しない場所」、つまり自分に権利のある自己所有の私有地であれば、ペットの遺体を土葬しても、法律に抵触することはありません。

「よく庭を走り回っていた犬だから、思い出のあるこの庭に埋めてあげたい」だったり、「犬を飼ったときに植えた記念樹の根元に埋葬したい」という場合もあるでしょう。

これらの場合も、私有地であれば可能ということになります。

ただし、土地は売却や譲渡などで他人の手に渡る場合もあります。

新しくその土地に住んだほうが、家庭菜園をしたり増築工事などをしたりして、ペットを埋めた場所を掘りかえすこともあるかもしれないのです。

ペットを自分の土地に土葬する場合は、そういったリスクがあることを知っておきましょう。

また、いくら土が多くても、公共の場所である公園にペットを土葬してはいけません。

ペットを土葬する方法

ペットを土葬するときには、私有地である場合にも、いろいろな配慮や注意が必要です。

掘り返されないように深く埋葬しましょう

動物の死体は、独特のニオイがします。

埋める場所が浅いと野良猫やたぬき、カラスなどがそのニオイを嗅ぎつけて掘り返してしまう怖れがあります。

また、遺体に虫がわき、それが地表に露出してしまうかもしれません。

最低でも1メートルくらいの深さに埋葬し、こんもりと土を盛り上げるようにしましょう。

タオルを敷きましょう

遺体を包むときは、タオルを使いましょう。

木綿や絹などで100%自然素材のものを選びます。ポリエステルなどの化繊のものは土に還りにくいので避けましょう。

ビニールに入れたり、化繊製のシートに包むのはよくありません。

土にも還りにくく、湿気を中に封じ込めてしまう怖れがあるため避けたほうがよいでしょう。

埋め戻す土は高くしましょう

遺体を埋めたあとは、土をかぶせていきますね。

これを「埋め戻す」といいます。

このときに、土はこんもりと高く盛るようにします。

土を固めながら埋めることも大切ですが、いくら固めたつもりでも、あとで土が減っていきます。

そうなると、穴を掘った部分にへこみができてしまいます。

土葬するときの注意点

すぐに土に還るとは限らない

土葬した遺体は、すぐに土に還るわけではありません。そのため、掘り返しのリスクには注意が必要です条件がそろえば、土の中でミイラ化して、長い時間そのまま残っている可能性もあります。

火葬してから埋葬する方法も

「思い出の場所に埋めてあげたい」という場合、火葬してからお骨を埋葬する方法もあります。

この方法であれば、埋めたあとに動物に掘り返されるリスクもなく、また、土地を譲渡・売買した際にも、掘り返されて遺体が見つけられてしまう心配をしなくて済むようになります。

石灰を利用する

石灰は、有機物の分解をうながす効果をもっています。

殺菌効果もあるので、遺体が腐敗することで病原菌の元となる有害物質が発生しないように抑える効果も期待できます。

石灰は、ホームセンターなどで手軽に入手することができます。

家庭菜園や園芸などにも応用できるので、余ってしまっても困ることはありません。

まとめ

今回、ペットの土葬について解説してきました。内容をまとめると以下の通りです。

・ペットを土葬することは、自己所有の土地であれば、法律的に問題はない

・土葬するときはタオルで遺体を包み、動物に掘り返されたりしないよう、最低でも1メートルくらいの深さに埋葬する

・遺体はすぐに土に還るとは限らない。また、土葬するときは自分の土地でも、その後他の人に手に渡る可能性もある。家庭菜園や工事によって掘り起こされてしまうリスクを知っておく必要がある

飼い主としては、ペットが変わってしまった姿を見ることなく埋めることができるので、土葬という選択肢をとりたくなってしまうかもしれません。

また、「土葬だと費用がかからないから」と思われる方もいるかもしれません。

ですが、土葬は「動物の死体をまるごと土のなかに埋める」ということです。

安易な選択をせず、リスクと手間をしっかりと考えましょう。

土葬する場合は、埋めた後も責任をもつことが必要です。

このカテゴリーの関連記事

すべての記事カテゴリー